密のあわれ（あはれ）が映画化！キャスト演技とストーリーに注目

2016年4月1日公開の映画、

『密のあわれ』。

室生犀星（むろうさいせい）が1959年に発表したシュルレアリスム（超現実）小説の実写版です。

会話だけで構成されているこの作品を、「生きてるものはいないのか」「シャニダールの花」の石井岳龍監督が映画化。

前作の「シャニダールの花」でも非常に色使いが印象的でしたが、今回の作品も“赤色”が鮮やかに見る者を引きつけます。

また主人公の赤子は、原作者・室生犀星の理想の女性の姿であったとも言われています。

その赤子役を演じるのは「日本映画界の新・ミューズ」と呼ばれる二階堂ふみさん。

子供のような顔でコケティッシュで、無邪気なように見えて、なのにエロティック。

まさしく二階堂ふみさんにしか演じる事のできない役柄ですね。

今回は、映画『密のあわれ』の不思議なストーリーとキャスト演技をチェックしてみましょう！

密のあわれ　映画情報

予告動画での二階堂さん演じる赤子がまたかわいい！^^

密のあわれ　不思議なストーリー

『密のあわれ』の気になるストーリーですが、良い意味での違和感、少し普通ではない。そんな感覚のストーリーになっています。

物語の中心は少女・赤子（二階堂ふみ）。
一緒に暮らす老作家（大杉漣）を「おじさま」と呼び、自分の事は「あたい」と呼ぶ。
大きく年の離れた2人は毎晩ぴったりと体を寄せ合って眠ります。
しかも赤子は金魚にも女（ヒト）にもなれるという秘密が・・・。
そんな2人の前に老作家の過去の女の幽霊（真木よう子）が現れます。

芥川龍之介の幽霊・アクタガワ（高良健吾）や謎の金魚売り・辰夫（永瀬正敏）がこの奇妙な3人（？）を見守っている中、事件が起きてしまいます。

「ねえ、おじさま。尾びれはね、優しくなでおろすようにするの・・」
「そんなに強くいじっちゃ駄目」

セリフの1つをとってみても、なんだか見てはいけないモノを覗き見るようなそんな気持ちになってしまいますね(笑)

今までにない世界観で、不思議な感覚に陥りそうです。

密のあわれ　キャスト演技に注目！

金魚に老人、幽霊と個性的な役柄の多い本作品。
注目すべきキャストも非常に個性的な面々になっています！

赤子：二階堂ふみ　

「原作を読んだ高校生の時から、映画化するなら絶対に自分がこの赤子という役をやりたいなと思ってました」
とご本人もおっしゃっていますが映画「私の男」でも魅せてくれた、この見事におじさまを翻弄する役がピッタリ！

「二階堂さんは金魚（そのもの）なんですよね。」という共演者の声も。

見る者すべてを虜にしてしまう小悪魔な金魚を見事に演じています。

老作家（おじさま）：大杉漣

老いていく作家の儚さや、切なさをただの老人としてではなく色気のある男性として演じています。

赤子に怒られて少しコミカルな部分も見せながら愛らしいとすら思わせてしまうのはさすがです。

老作家の過去の女：真木よう子

いかにも“幽霊”といわんばかりの姿で登場。
石井監督のコメントに

「演出を迷った時もありましたが、ご本人はさすがに演技勘が鋭く、天然でお茶目な面もあり、最終的につながってみると、ぴったり彼女ならではのキャラにハマって見え、さすがでしたね」

とあり、監督も真木さんの演技力には脱帽という感じですね。

アクタガワ：高良健吾

　
すでに公開されている予告編を見たファンからは驚きの声が。
まさしく“芥川龍之介”そのもの！
ご本人は「幽霊役も来るようになったかと不思議な喜びも感じました」との事ですが、監督は彼以外の配役は考えられなかったそうです。
個人的にも映像をみて、目を見開くほど驚きました(笑)
これほどまでに似るとは・・。

辰夫：永瀬正敏

永瀬さんは、ここぞというキーパソン的な役柄でいつも登場してくれます。
今回も赤子を老作家に売った金魚売りという役柄。
楽天的で何も知らないようなふりをしているけど、実は全てを把握しているのでは？と思わず、画面の端にいても目が追ってしまいます。

原作ファンの多くが
「赤子が可愛い」
「赤子とおじさまの会話がエロティックなのに文学的で素敵」
「あんな大人の男性に甘えてみたい」
など、主人公赤子と老作家との関係に注目しています。

本当に赤子が可愛い！ぜひ男心をつかむ参考にしてみたい！

「人を好きになるということは、愉しいことでございます。」

密のあわれ[映画]は2016年4月1日公開予定です。

そのテクニック、是非盗みに行きましょう！^^

それでは今回はこの辺で。