海賊とよばれた男[映画]岡田准一の演技力と山崎貴監督の熱い思い
2016年12月10日(土)に公開の映画
『海賊とよばれた男』
映画『永遠の0』の制作スタッフが再集結し、百田尚樹さんの人気小説を映画化した今作。
詳しい記事はこちら!
まさにライバルは『永遠の0』というだけに、主演の岡田准一さんのやキャスト陣がどんな演技をみせてくれるのかに期待が高まります!
今回は、映画『海賊とよばれた男』に主演する岡田准一さんの演技についてや山崎貴監督の今作にかける熱い思いなどをお伝えしていきたいと思います!
海賊とよばれた男 どんな映画?
今作は出光興産の創業者・出光佐三氏をモデルに、人気作家・百田尚樹氏が書き下ろした歴史経済小説が原作となっています。
日本の産業が発展していく中で、石油の将来性を見抜き、それに懸けた国岡鐵造(てつぞう)と、彼が興した国岡商店の店員たちが、荒れ果てた戦後の中から立ち上がり、大企業に成長していく過程を描いています。
岡田准一の演技へのこだわり
物語の主人公・国岡鐵造を演じたのはV6・岡田准一さん。
岡田さんの俳優としての実績からして、アイドルだということすら忘れてしまいますよね。
今作では、60歳代の国岡鐵造が軸となるため、岡田さんはオファーがきた際に本当に自分なのか?と何度も確認したそうです。
映画の半分以上が60代の鐵造ということで、岡田さんは細身では貫禄が出せないと判断してすぐに体重を増量したのだとか。(ちなみに、体重増量にはバームクーヘンをたくさん食べることが最適とのこと)
役作りに余念のない岡田さんは、山崎監督との本読みの段階で「なんか違うな」としか言ってもらえなかった中で「それだ!」と肯定されたところを掘り下げていったそうです。
そして、国岡鐵造がなぜ「海賊」と呼ばれたのかを考えたところ、国岡商店という会社、店員たちの存在があったからこそで「鐵造はひとりにしてならず」だと気づいて、自分も役者さんたちと信頼し合える関係を築いていくことで国岡鐵造に肉付けしていったとおっしゃっています。
「永遠の0」で宮部久蔵を演じた時にはスタッフとは全く話さなかったという岡田さん。
岡田さんの役作りは、本当にストイックなものなんですねぇ・・。
この他にも、声の感じや言い回し、佇まいも鐵造っぽく振る舞ったそうです。
岡田さんは、
「実在した人物を演じることは難しかったけれど、誰もが納得する説得力を出したかった。その説得力というのは、演じようとしている限り生まれない。演じることを忘れた時に出てくるものなんですよね。すべてを背負い込む気概で臨むのが主演としての礼儀だと思います」
と語っています。
岡田さんの役に対する想いって愛というよりも責任なのだとか。
岡田さんのような俳優さんだと、スタッフや関係者も信頼して大作の主演を任せられるのでしょうね。^^
20代の鐵造は爽やかに、60代は貫禄たっぷりに演じる岡田さんの演技に注目です!
共演者の感想
共演者の岡田さんへの感想というのも、岡田さんの人柄を現すものでした。
東雲忠司役の吉岡秀隆さんの感想
「完璧な方。僕よりも年下ですが頼もしい。常に店主としていてくださるし、岡田さんについて行けば大丈夫だと思っていました。だからこそ、僕は東雲になれたし、思いっ切りぶつかっていくことができたました」
武知甲太郎役の鈴木亮平さんの感想
「まさに頼りがいのあるリーダー。何かを背負っている役がとても似合う方だなと。自分にはすごく厳しいのにその厳しさを人に押し付けたりはしないんです。普段の岡田さんはとてもフランクで冗談も言って下さるので、無意識に甘えてしまっていたと思います」
柏井耕一役の野間口徹さんの感想
「今の映画界のことをこうしたらよくなるだろうと常に考えている人。周りへの気配りも自然とできていて、本当に頭が上がらないです。常にこちらの芝居を受けとめてくれて年下だけど素敵な先輩のように思っています」
役柄と同様、共演者からは慕われていたのがわかります。
ただ、盛田辰郎役の堤真一さんだけは違っていました!
「60歳のメイクをした岡田くんは役になりきって態度がデカくなっていました(笑)」
「SP」などでも共演しているお2人ですが、信頼関係もバッチリのようです(笑)
山崎貴監督の熱い思い
山崎監督は、映画化が決まった段階から鐵造を一人の役者さんに演じ切ってほしいという思いがあったそうです。
でも役者さんにとっては相当な挑戦になる・・でも岡田さんにはそれだけのポテンシャルが備わっていると、岡田さんならやり切ってくれると思ったのだとか。
本読みの段階で岡田さんに「何か違う」と言い続けたのは、鐵造を泥臭いオジサンに仕上げるために、岡田さんのカッコ良さを消さなければならなかったそう。
岡田さんおあふれ出る魅力を出来るだけ封印していく作業を進めたとおっしゃっています。
撮影は60代の鐵造から撮り始め、現場でも岡田さんを60代の重鎮の役者さんと映画と撮るんだと意識していたそうです。
現場では一切実年齢の自分を見せず、60代の鐵造のままでいた岡田さんに対し、完全に大ベテランの役者だったと山崎監督は絶賛しています。
セットもCGもすごいスケールで撮影は行われ、山崎監督の集大成といえる作品になったという今作。
「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」の要素もあり、山崎組と言われる役者さんたちもたくさん出演されていて、これまで培ってきたもの全てがこの作品に注ぎ込まれているそうです。
きっと観る人の心を突き動かすような、熱く濃い物語なのでしょう。
男女問わず、年齢問わず楽しめる作品でしょう!
映画『海賊とよばれた男』は2016年12月10日(土)全国にて公開です!!
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。