聖の青春[2016映画]村山聖とは?松山ケンイチの凄い役作りも!

2016年秋公開予定の映画

『聖の青春』

ご存知の通り、主人公の天才棋士・村山聖 八段を演じる松山ケンイチさんの役作りが話題になっていますね。

それではさっそく、映画『聖の青春』の松山ケンイチさんの役作りやあらすじ、原作となった”村山聖 八段”についてもお伝えしていきたいと思います!

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聖の青春 松山ケンイチの役作りがすごい!

聖1

2枚の写真がここにあります。

上記の写真・左は、幼少期に腎臓の難病を患いながら将棋界の最高峰“A級”(名人位が間近)まで上り詰めるも、28歳で進行性膀胱癌を発症し、翌年A級棋士のまま若くしてその人生を終えた棋士・村山聖 八段(追贈で九段)

右は最近「激太り?」とネットでもたびたび噂されていた俳優・松山ケンイチさん。

松山ケンイチさんの風貌の変化は、「怪童丸」という異名を持ち、「東の羽生、西の村山」と称された天才棋士の生涯を描いた小説「聖の青春」(大崎善生 著)の実写映画『聖の青春』で“村山聖”を演じるための役作りでした。

ハリウッドのスターも役作りの目的で極端に太ったり痩せたりしますが、それと同様に松山さんも今回の作品では役作りの重要性を認識しているという表れですね。

「全身全霊をかけても足りない役だと思いました。そういう仕事は大好きです」

と語る松山さん。

役作りのために東京将棋会館に通いつめ、精神面、肉体面の両方からアプローチさせるほど松山ケンイチを魅了させた“棋士・村山聖 八段”とは一体どのような人物なのでしょうか?

村山聖は”羽生世代”

「羽生世代」という言葉だけを聞くと、フィギュアスケーターの「羽生結弦選手?」となるかもしれませんね。^^

ここでの「羽生」とは、将棋界で初の七タイトルを独占した棋士・“永世6冠”羽生善治 九段です。

この世代の棋士は、10代の頃から飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ちまくり、新人類棋士、チャイルドブランドなどと言われていました。

その代名詞が“羽生善治”であったため、羽生氏はじめ有力とされる棋士たちが後に「羽生世代」と呼ばれるに至ります。

その中でも気迫を前面に出し、6勝8敗(1敗は不戦敗)と、羽生善治と共にしのぎを削ってきたのが「西の怪童 村山」こと棋士・村山聖 八段です。

特に終盤に強く、「終盤は村山に聞け」と言われるほど。

その他、「羽生世代」としては佐藤康光九段や森内俊之九段、先崎学九段などが名を連ねています。

聖2
※羽生世代のメンバー。

聖の青春 あらすじ

それでは、『聖の青春』のあらすじを見ていきましょう!

 

5歳の時に「極度の疲労や発熱」が機能障害を誘発してしまう腎臓の難病「ネフローゼ」にかかってしまうも、父に将棋を教わりメキメキと頭角を現す聖少年。

「中学生でプロ棋士となった矢仁川浩二が21歳で名人になった」というニュースを知り、闘病生活の傍ら、”彼に勝ちたい”という気持ちで大阪に渡り、プロを目指すようになります。

森信雄に弟子入りする聖少年。

森は「普通の子ではない」と一目で聖少年を気に入ります。

そして奨励会を受験し合格するのですが、大人の事情から奨励会の入会を1年遅らされた聖少年。

翌年に再受験して5級で入会した聖少年はここから快進撃を始めます。

「23歳までに初段を取らなければ辞めさせられる」という厳しい世界で、なんど25歳でA級八段に昇進。

彼の風貌からついた「怪童丸」という異名はあっという間に将棋界に広まります。

ここからさらに上へ・・・といきたいところですが、幼少期より安静を余儀なくされていた彼は次第に体調を崩し始め、特に長時間にわたる対局は体力の消耗も激しく、負けが増え始めたのです。

さらに追い打ちをかけるように、彼の体を膀胱がんが蝕みます。

「もうだめか・・・」

と誰もが思う中、彼はその体でなんと羽生善治を打ち破ります。

恐るべき棋士ですね。

彼は復活の望みを託し、大手術を受けるも病巣を取り去るも癌は再発。

最後は将棋のために治療を拒み、そこから5勝0敗という圧巻の成績を残すも、遂に1998年、29歳という若さで死去。

彼の最後の言葉が「2七銀」。

まさに病気と闘いながら将棋の世界を駆け抜けた人生に幕が下りた瞬間でした。

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村山聖はドラマやマンガにも登場

【月下の棋士】
聖3
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載され、単行本は小学館ビッグコミックスから全32巻が刊行されています。

対局中に血を吐いたり死んだり、かなり狂気じみていますが読むとハマります!

主人公は羽生善治がモデルになっているそうですが、作品の中で登場する”村森聖”は、村山聖棋士がモデルなのだとか。

「月下の棋士」は2000年にテレビ朝日系列でテレビドラマとして放送されました。
聖4
主人公をV6の森田剛さん務め、村山聖棋士がモデルになった「地獄の使者」村山聖棋士を伊東努さんが演じています。

このドラマ、当時はそんなに視聴率も高くなかったのですが、紹介されるとちょっと見てみたくなってしまいますよね♪

【3月のライオン】
聖5

漫画家・羽海野チカさんの作品で羽生世代の一人、先崎学氏が監修を務めています。

2007年から『ヤングアニマル』(白泉社)にて連載中で、2015年9月にテレビアニメ化と実写映画化が発表されました。

2016年秋よりテレビアニメが放送予定!

この漫画に登場する”二階堂晴信”のモデルが「村山聖棋士なのでは?」と噂されています。

まとめ

将棋は、特に男の子なら一度はやったことがあると思います。

プロ棋士になるための門は非常に狭く、この世界で頂点に立つことは「東大に入るよりも難しい」とされているほど。

このような世界で今になってもその名を轟かせる村山聖棋士の人生を描いた「聖の青春」は、原作のレビューでも

「何度読んでもなける本を誰でも一冊くらいは持っていると思うが、私にとってはこの『聖の青春』がそれです。何度読んだかわかりませんが、泣かずに読み切れたことは一度もありません。」(amazon.co.jp)

など、短いけれど太い人生の物語が人の心を揺さぶっているようですね。

「聖の青春」、原作小説は映画を観る前か、観終わった後にぜひとも一度読んでほしい一冊です。

そして多くの読者を涙させた村山聖棋士を、スクリーンを通して松山ケンイチさんがどう演じるのか?

彼の役者魂も必見です!

映画『聖の青春』は今秋、全国にて放映予定です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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