だれかの木琴[映画]結末ネタバレ!出演者の演技がリアルで凄い‥
昔から、愛情が行き過ぎた故の狂気を描いた作品は数多くありましたが、今回、そのストーカーは夫も子供もいるただの主婦。
そしてその相手は若い美容師の男性という、どこにでもいそうな人物像が登場する井上荒野さんの小説『だれかの木琴』。
ベテラン女優・常盤貴子さんと若手実力派俳優・池松壮亮さんの初共演で映画化が決定しました。
常盤さんが現在44歳。池松さんが25歳。
1周り以上も違う男性にそんなに強烈な想いを寄せられるものなのか・・・。
すでに発表されている画像や動画をみると、なんとも常盤さんの静かな狂気を感じさせるような写真ばかりで、美しいだけにその怖さが倍増するようです。
それではさっそく、映画『だれかの木琴』がどんな映画なのか見ていきましょう!
だれかの木琴 映画情報
では詳細を調べてみましょう!
公開予定日:2016年9月10日(土)
上映時間:112分
原作:井上荒野
出演者:常盤貴子・池松壮亮・佐津川愛美・勝村政信・山田真歩 他
監督・脚本:東陽一(『もう頬づえはつかない』『絵の中の僕の村』)
主題歌:井上陽水「最後のニュース」
配給:キノフィルムズ
原作は先にも書いたように、直木賞受賞作家・井上荒野さんの小説です。
その原作者の井上さんが東陽一監督の『絵の中のぼくの村』を好きな邦画のベスト3に選んでいるという事で、井上さん自身も映画化を楽しみにしている様子です。
そして映画に憂いを増幅させるような井上陽水さんの主題歌もとてもマッチしていますよね。
だれかの木琴 登場人物と出演者
東監督が「女と男の間に揺れ動くエロス感覚を、サスペンスフルに、また大胆に描いた映画」と豪語する作品。
それを彩るキャストを確認しましょう。
親海小夜子:常盤貴子
夫と娘と暮らす平凡な主婦。
しかし美容室の海斗からの営業メールひとつで人生の歯車が狂ってしまう。
自分でもおかしいと思いながらも止めることができず、その行動は少しずつ暴走していく。
東監督にはただ「そこに居る」だけで、女の微妙な心の動きを表現できる人、井上さんにはイノセントな魅力が私にとっての小夜子のイメージにピッタリ!とすでに太鼓判をおされている常盤さん。
本人も「役作りをしない」役作りに挑戦したそうです。
山田海斗:池松壮亮
小夜子が想いを寄せる美容師。
最初は「気に入られた」と軽く思っていただけだったが、次第に小夜子の行動に恐怖心を抱くようになる。
すでに数多くの作品に出演していますが、こういう優しいけど無責任で時には冷たい印象すらする若者の役をさせると本当にうまい俳優さんだと思います。
あまり情熱的な男性のイメージって少ない気がしますね^^
親海光太郎:勝村政信
小夜子の夫。
小夜子の異変に気がついてはいるものの、見て見ぬふりをしてしまう。
予告動画では妻の小夜子とのセクシーシーンがたくさん出てきました!
池松さん演じる海斗と違う、大人の男性の切なさを魅せてくれそうですね。
唯:佐津川愛美
海斗の恋人。
彼女もまた当初小夜子の行動を軽く考えていたが最後には大胆な行動に出る。
うーん。たぶん年上の小夜子をかなりディスってくるんでしょうね(笑)
若さってある種の凶暴性を備えていますよね。そんな遠慮のない彼女の演技に期待です。
だれかの木琴 結末ネタバレ
原作の小説がありますので、小説版での結末は調べてしまえばすぐに出てきます。
なのであえて、ここでも書きます!
最終的には小夜子の海斗への想いは叶いません。
予告編で見る限りでも原作通り、唯が小夜子の家に怒鳴り込んでくることで海斗へのストーカー行為は終息していきます。
そして原作のラストでは夫の部下が今度は小夜子の目の前に現れます。
しかし、映画が原作通りとは限りません!
ここをどう変化させていくのか!
これも小説が映画化された時の見どころのひとつだと思います!
本当に小夜子が好きな相手は誰なのか・・・そこがこの作品の本質となっている気がします。
だれかの木琴 出演者の演技がリアルで凄い
あえて、ネタバレをさくっと書いてしまったのには実は理由があります!
この作品は例え結末が分かった上でも、その出演陣の演技力を見る価値がある作品だからです。
常盤さん演じる小夜子は特別に変わった女性というわけではありません。
しかしたった1つの美容師の海斗から届いた営業メールに返信をしてしまった事で、ジワジワと少しずつストーカーへと変貌していきます。
同じようなシチュエーションが私たちにもありますよね。
ということは誰にでもストーカーになってしまう可能性があるという事です。
その怖さを常盤さんが演じる事でさらにリアル感を生んでいます。
そして池松さん演じる海斗も、最初はただのお客さんだと思って接しています。
それこそ恋人の唯と、小夜子の事をネタに笑ってさえいるかもしれません。
そんなただの中年の女性客が自分の生活を脅かすようになっていく恐怖・・。
男性にとってはある意味ホラー映画に近いものがあるかもしれませんね。
最初の軽い感じの雰囲気から、恐怖におびえる顔は他人事とは思えなくなるかもしれません。
特に海斗と同じ美容師や接客業の男性にはトリハダ物かもしれません(笑)
「私の心にその指が、触れた」
という言葉が印象的ですが、先にも書いたようにこの作品の本質は小夜子が本当は誰を好きなのかという所です。
実は海斗じゃなくてもよかったのかも・・・。
ただ彼女の心にたまたま触れたのが海斗だったというだけかもしれません。
小夜子の髪に触れる海斗の写真が映画のポスターとなっています。
まさしくここがその彼女の心に触れた場面だったのかもしれませんね。
映画『だれかの木琴』は9月10日(土)全国公開です!
女性も男性も心して見に行きましょう!!
最後までお読み頂きありがとうございました。